
一旦、自宅に光回線を引いてしまうと次に新しい回線に乗り換えるとしても、工事にかかる手続きが面倒だったり、高額の初期費がかかるかと思えば、どうしても一歩踏み出せません。
「回線工事不要で乗り換えられる回線があれば」と考えてしまいます。
そんなニーズが多い為、コンセントに差すだけでそのままWi-Fi環境になる回線の人気が高まっています。
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ネットは閲覧やSNSがメイン |
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スマホの通信容量の節約に使いたい |
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家族など複数つなげるWi-Fi環境が欲しい |
という方にオススメ!
設置してコンセントに差せば、すぐに利用できる便利な回線です。
どんな回線か?
このサービスを提供する会社はUQコミュニケーションズの「WiMAX」とSoftBankの「SoftBank Air」。
SoftBankは、言わずと知れた通信会社ですが、UQコミュニケーションズは最近、UQモバイルのCMで露出度が高い通信会社です。
これらの回線は、光回線ではなく高速4G回線を利用した高速通信となります。
スマホのネットと同じ感じであり、電波ありきですから実際に回線を引く訳ではありません。
自宅をWi-Fi環境にするという意味では同じですが、エリアや料金、サービス内容には違いがあるので、気になるポイントを比較してみます。
WiMAXとSoftbank airの比較

ザックリ比較すると、下記の通り。
WiMAX | Softbank air | |
プラン | UQ Flatツープラス ギガ放題 | ルーター分割払い |
月額料金 | 4,380円 | 3,800円 (25か月目以降4,880円) |
通信速度 | 下り最大440Mbps | 下り最大350Mbps |
通信制限 | 直近3日間で10GB | なし |
利用可能ネットワーク | WiMAX2+/au 4G LTE | AXGP(2.5GHz)/TDD-LTE (3.5GHz) |
継続利用期間 | 3年 | 2年 |
違約金 | 13ヶ月間は別途19,000円、14ヶ月目~25ヶ月目は14,000円、26ヶ月以降は9,500円が発生 | 9,500円 |
利用ルーター | Speed Wi-Fi HOME L01 | Airターミナル3 |
有線LAN | あり | なし |
無線LAN | IEEE 802.11a/b/g/n/ac | IEEE 802.11a/b/g/n/ac |
パッと見て大差はありません。
そこで、1つ1つの項目を見ていきましょう。
プランについて
WiMAXは、このプランの他に月間7GBとの制限はありますが、月額料金が3,696円と少しお安いUQ Flatツープラスというプランもあります。
一方、Softbank airはレンタルもありますが、2年間継続できるようであれば、分割払いの方がお得になります。
利用ルーターについて
どちらもシンプルなデザインで、サイズはSpeed Wi-Fi HOME L01の方が少し小さめなものの大差はありません。
Speed Wi-Fi HOME L01は有線LANポートが付いているので、回線速度を少しでも安定させたい方には、そこが決め手となるかどうかです。
月額料金について
Softbank airは、最初の24か月は割安(キャンペーン適用時に限る)で、25か月目からはWiMAXの方が安くなります。
長く利用するのであれば、WiMAXに軍配があがります。
ただ、WiMAXにはauスマホと、Softbank airにはSoftbankスマホとのセット割があるので、どのキャリアのスマホを使っているかでお得度も変わってきます。
通信速度
比較するとWiMAXの方が速い気がしますが、結局はエリア次第。
通信回線の品質からいえば、WiMAXの方が評価は高いですが、「使ってみなければ分からない」というのが正直なところです。
通信制限
WiMAXの直近3日間で10GBは通信制限がかかるものの、YouTubeの標準画質なら47時間も楽しめる計算に。
例え速度制限になったとしても、1Mbpsですから標準画質でもスムーズに見れるレベル。
ヘビーユーザーでない限り、あまり神経質になる必要はありません。
それでも、 Softbank airは通信制限がない事は大きな魅力です。
利用可能ネットワーク
通信規格は違うものの、利用出来るエリアが広いのはWiMAX。
後はお住まいの地域次第と言ったところでしょうか。
Softbank airは基地局が足りていないのかエリア判定が出ていても使えない地域もちらほら。
継続利用期間
WiMAXは縛りが2年のプランもあるが、この場合、au 4G LTEを利用すれば料金がかかります。
今回の比較は、据え置き型是での話ですから、ネットワークがWiMAX2+で十分であれば、こちらで十分。
どちらがオススメか
一長一短はあるものの、オススメしたいのはWiMAX。
Softbank airは、他の比較サイトやTwitterの口コミなどでも、あまり評判がよろしくありません。
特に夜に遅くなる傾向が多く、「ただ、夜の利用するユーザーが多い時間帯には、速度を制限しているのでは?」と言われるほど。
メインのネット回線として利用する訳ですから、重視したいのは回線品質。
この点から判断すると、WiMAXに分があります。
WiMAXの詳細
では、改めて詳しくWiMAXについて見ていきます。
・回線品質の良さ
・自分に合ったプランが選べる
・データ通信量がたっぷり使える
これがWiMAXの3つのオススメポイントです。
回線品質の良さ
回線の安定では固定回線に敵いませんが、手軽に使えるモバイル回線の中では最もポスト光回線の役割を果たします。
自分に合ったプランが選べる
WiMAXは、自宅専用に特化したSpeed Wi-Fi HOME L01の他に、外へ持ち出せるタイプのモバイルルーターもあります。
もちろん、外でも自宅でも使えるモバイルルーターの選択もアリですが、自宅のみの利用でいいのなら、より特化したSpeed Wi-Fi HOME
L01の方がパワーもあり、家の中でもより電波が届きやすいです。
家族で複数台つなぐなら自宅専用ルーター、一人暮らしまたは部屋が少ないアパート暮らしならモバイルルーターでも家で活用できます。
また、料金とデータ容量、縛りの年数が異なるプランがあり、自宅専用でWiMAXの電波だけで十分でしたら、縛りの少ないUQ Flatツープラス ギガ放題(2年)でもOK。
更に「余り動画を見ない」など月7GBも使わないなら料金の安いプランという選択肢もあり。
UQ Flatツープラス ギガ放題 | ||
料金プラン名称 | UQ Flatツープラス ギガ放題 (2年) |
UQ Flatツープラス ギガ放題 (3年) |
月額料金 | 4,380円/月 | |
通信量 | 月間データ量 上限なし |
|
LTE オプション料 |
1,005円/月 | 無料 |
契約年数 |
2年 | 3年 |
auスマートバリューmine | 最大1,000円/月割引 |
UQ Flatツープラス | ||
料金プラン名称 | UQ Flatツープラス (2年) |
UQ Flatツープラス (3年) |
月額料金 | 3,696円/月 | |
通信量 | 月間7GB | |
LTE オプション料 |
1,005円/月 | 無料 |
契約年数 |
2年 | 3年 |
auスマートバリューmine | 最大1,000円/月割引 |
この様に自分のスタイルに合ったルーターとプランを選べるので、より選択肢が広がります。
データ通信量がたっぷり使える
以前の WiMAXは、「高速通信が通信制限なしで使える」事が一番のウリでした。
現在のUQ Flatツープラス ギガ放題だと月間の通信制限はないものの、直近3日間で10GBの通信制限はかかります。
それでも、例え速度制限になったとしても、1Mbpsですから高画質の動画を見ない限りストレスを感じないでしょう。
いずれにしても他社よりは緩い制限であることは間違いありません。
オススメのプロバイダ

WiMAXの本家はUQコミュニケーションズですが、他のプロバイダでもWiMAXを提供しています。
加入時にどこのプロバイダにするかにより、キャンペーンによるお得度に差はありますが、ここは本家のUQコミュニケーションズがオススメ。
その理由は、プラン変更や機種変更ができるからです。
WiMAXは速度が速くなり、その度に新機種のルータが発売されています。
固定回線の代わりに利用するものですから長く利用することを考え、これからまた進化していっても本家のUQコミュニケーションズなら対応が速いことが予想されます。
キャンペーンこそ他社と比較しても豪華ではありませんが、長く利用するつもりならUQコミュニケーションズも検討してください。


ココは注意!
据え置き型のWi-Fiルーターは、障害物など電波を遮るものに対して弱いという弱点があります。
たった壁一枚でも電波状況が変わってしまうのです。
ですから、幾らWiMAXの方が回線品質がよかろうと、設置場所で使い勝手が大きく変わるので注意が必要です。
窓際の電波が受信されやすい場所で建物など大きな障害物がなければ、よりベストです。
また、繰り返しになりますが、
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ネットは閲覧やSNSがメイン |
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スマホの通信容量の節約に使いたい |
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家族など複数つなげるWi-Fi環境が欲しい |
というユーザーに向きですから、逆にオンラインゲームをする、大容量のファイルをダウンロードするなど一度に大量のデータ通信を行うものには向いていません。
自分の利用の仕方をもう一度確認し、向いているかどうか注意したいところです。
まとめ
工事不要で手軽に設置できる回線として、据え置き型のWi-Fiルーターがあり、その候補にはWiMAXとSoftbank airがある事が分かりました。
比較するとWiMAXの方が回線品質が良くオススメに。
一般的には、スマホで利用する様なSNSがメインのユーザーが一番向いており、データ通信の容量節約にもってこいです。
複数台繋げる事から、家族全員の節約も可能。
ただ、この特性から、回線を引く訳ではない電波ありきのサービスであること、その為、いくらコンセント1つあれば設置できるとはいえ、見通しの良い窓際がベストであることは忘れないでください。
とにかく手軽に使えるのがウリというサービスです。
この条件似合うユーザーなら試す価値アリな事は間違いありません。