
「速度が速い光コラボに乗り換えたい」という口コミをよく目にします。
しかし、不安なのは乗り換えるにしても、次に選んだプロバイダが速いと保障されている訳ではないという事。
そこで、乗り換え先のプロバイダのチョットした選び方のコツを紹介します。
これを知っていれば、乗り換え先での速度が遅いリスクを下げる事が出来ます。
プロバイダをどうやって選ぶべきか
光コラボの速度が遅い原因は幾つか考えられ、その中でもネットとプロバイダを接続する網終端装置というものの混雑が大きく関係しています。
つまり、混雑が少ないプロバイダであれば、速度が期待できます。
各設備施設の網終端装置の混雑具合が分かればいいのですが、知る術はありません。
実際にプロバイダを使ってみて初めて速度が実感できる訳です。
ただ、これだと運任せになっています。
そこで、乗り換える場合、「他社の光回線に乗り換える」か「自分が利用する場所の周辺の速度を調べる」かを考えるユーザーが多いようです。
他社の光回線と言えば、ライバル回線であるauひかりかNUROに代表される地域限定の回線になります。しかし、回線を乗り換える手間と工事費などかかる初期費用を考えるとなかなか踏み出せません。
また、同じ地域に住む自分と同じプロバイダを利用したユーザーの速度を調べるのも、口コミを見つけれる場合が少ないです。
こちら側としては、フレッツ光とサービスがほぼ同じで、比較的料金が安く速い光コラボに乗り換えれるのがベストです。
となると、やはり混雑が少ないプロバイダを探すに尽きます。
接続方式に注目する

普段私たちが利用しているのが、IPv4のPPPoE方式と呼ばれるもの。
これを網終端装置の混雑を避けるIPv6のIPoE方式にすれば、速度が遅くなるリスクを下げる事が出来ます。
プロバイダを乗り換える際に、IPv6のIPoE方式を提供しているかに注目しましょう。
実はプロバイダと接続する方法には「PPPoE方式」と「IPoE方式」の2種類があります。
前者はトンネル方式と呼ばれ、後者はネイティブ方式とも呼ばれているものです。
「だったら全てのプロバイダがIPv6のIPoE方式にすればいいじゃないか」と思いませんか?
しかし、IPoE方式は接続事業者が16社に限られます。そしてコスト負担がPPPoE方式に比べて割高なのです。
資金力がある大手プロバイダならまだしも、中小のプロバイダーにはなかなか手が出せないサービスとなっています。
やはり、多少高くても大手プロバイダなら無難ということでしょうか。
提供しているサービスに注目する
乗り換え先のプロバイダが、IPv6のIPoE方式だからと言ってて安心してはいけません。
IPv6は次世代ネットワークと言われ、IPv4から移行する流れにあるとは言うものの、まだ対応しているサービスが少ないのが現状です。
動画配信サービスで言えば、YoutubeNetFlix位。アプリも対応していないものの方が圧倒的に多いです。
いくら速くなるからといっても、使えるサービスが少ないのでは余り意味が・・・
IPv4 over IPv6かが重要
ここで重要になってくるのがIPv4 over IPv6というサービスです。
専門的な話は抜きにして、「IPv6だけではなくIPv4のネットワークも高速で利用出来る技術」と分かれば大丈夫です。
これを採用しているプロバイダを選びましょう。
しかし、このサービスは提供しているプロバイダによって名称が異なります。
技術的にも多少の違いはあるのですが、ほぼ同じと思ってもいいでしょう。
ここまでをまとめると、選ぶべきプロバイダは、
IPv6のIPoE接続方式であり、IPv4 over IPv6の技術を採用したプロバイダ
という事になります。
速度重視のプロバイダはこれ!
では、これまでの条件をクリアしたプロバイダを見ていきましょう。
IPv4 over IPv6 | プロバイダ |
v6 プラス | @nifty |
GMOとくとくBB | |
DMM光 | |
DS-Lite | IIJ |
So-net | |
インターリンク | |
BB.excite | |
IPv6高速ハイブリッド(IPoE IPv6 + IPv4) | SoftBank |
IPv6オプション | ビックローブ |
プロバイダによって料金やオプションなど扱いが違いますから、後はお好みで選んでください。
ややこしいので注意すべき点

乗り換え先のプロバイダを探すときは、IPv6のIPoE方式にすれば良いことが分かりました。
これは、あくまでもフレッツ光と光コラボを提供しているプロバイダに限られる事をお忘れてはいけません。
また、Bフレッツなどの昔からの回線やマンションの一部などでも利用出来ない場合もあります。
もう一つ、注意すべき点は、プロバイダの公式サイトで「IPv6を提供していいます」と掲載されているものが必ずIPoE方式ではないという事。
IPv6のPPPoE方式もあるのです。これだと意味がありません。
こちらのサービスを提供しているプロバイダは比較的に多いので、惑わされないように注意しましょう。
ですから、「IPv6を提供しています」と言ってもすぐに食いついてはいけません。しっかり、IPoE方式か確認する必要があります。
他にも、IPv4 over IPv6は万能ではありません。
IP電話(050)サービスや固定IPサービス、一部通信型ゲームなど特定ポートを使用するサービスは利用できない場合も。
スプラトゥーンに代表されるWii Uなど家庭ゲーム機は、快適にプレイ出来るので安心してください。(一部ゲームは除く)
まとめ
インターネットへの接続には「IPv4/IPv6のPPPoE方式」と「IPv6のIPoE方式」の2種類あり、普段、私たちが利用しているのは、IPv4のPPPoE方式であるという事。これをIPv6のIPoE方式に変えることで速度の改善が期待できます。
しかし、次世代ネットワークであるIPv6に対応したサービスは少なく、使い勝手がイマイチなのが問題点。そこで、IPv6のIPoE方式の中でも、IPv4
over IPv6のサービスを提供するプロバイダを選びましょう。
これからも、IPv6のIPoE方式を提供するプロバイダが増えていくことが予想されます。
プロバイダが選びの際には、IPv4 over IPv6であるかまで、しっかり確認することが重要です。
IPv6のIPoE方式にすると速くなるのは嬉しいですが、今のところ既存のIPv4/IPv6のPPPoE方式が速いに越したことはありません。
あくまでも最終手段と考えて、その一点だけに頼らないようにしましょう。